2020/06/19 22:21

日本とは違い、インドネシアの人々にとって宗教が与える影響はかなり大きいです。インドネシアの多くの方はイスラム教ですが、バリの宗教の過半数は『ヒンドゥー教』です。

バリの方は、基本1日に3回「チャナン」と言うお供え物を置いて祈りを捧げるのですが、3回と言っても、家でお祈りして、職場に来てからもお祈りして、何かのお祭り(宗教的な)と言えばお祈りして、3回以上、とにかく良くお祈りします。しかも家に有るお寺の他、台所や井戸、バイク等、、あらゆる所にお供えします。

ちなみに、私がお世話になっている会社はジャワ出身の社長で、イスラムの方。スタッフもイスラムの方が多いのですが、彼らも1日に3回〜5回、お祈りします。仕事中、スタッフに用事があったりしても「○○さんは今、お祈り中ですよー」と言われたりする事も日常です。

この『チャナン』。近頃は市場や脇道等で売られる様になって来ましたが、基本は各家庭の女性達が、ココナッツリーフで作ったお皿に花やアメ、お米、お賽銭等を盛って手作りします。各家庭に寄って乗せる物が違うのですが、「ここのチャナンはこんなのが乗ってるのかー」と思ったり、よく見ると面白いです。

ちなみに、私も週2〜3回朝に近所のワルン(日本の万屋のような小さなスーパーでしょうか?)へ野菜やお肉、魚を買いに行ったついでにチャナン屋台に寄り、数個買います。私の場合、お祈りはしないので、バリっぽいインテリアとして棚の上においたりします。(お祈りしないというのは、中途半端に時々お祈りするのは、その家の神様を起こしてしまうので、毎日きちんとお祈り出来ないのなら、しない方が良いと言われました。)

チャナンは地面より上は神様にお供えされたもので、地面に置かれて居るのは出かけた人が無事に帰って来る様に祈られていたり、悪霊にいたずらしないようお供えしているそうです。

家やお店の出入り口に置いて有るので、踏んづけてしまう事もしばしばあり、悪い事をしてしまった気がしますが、チャナンが置かれた時点でお祈りが終わっているので、大丈夫だそうですよ。

4月に友人から貰ったチャナンの写真は人形をしていましたが、15年のバリ生活で、初めて見ました。
これはコロナ収束のお祈りがバリで行われた時のお供えだそうです。
観光で生活をしている人がほとんどのバリ。本当に早く収束して欲しいです。