2020/05/25 11:28

私が治療するに辺り、何人かの友人の考え方に非常に助けられました。
私が病気になったからそうアドバイスをしてくれたのではなく、日常の会話から生まれる『その人ism』。
特にBaliに住む友人はユニークな人が多く、彼らの考え方がこんなに私の助けになるとは思っていませんでした。

そのうちの1人、Kちゃん。
彼女のご主人はオーストラリアの方。オージーだからこう!というのでは無く勿論人それぞれですが、ウエスタンの人特有の考え方というのは有ると思います。そのご主人と生活を共に過ごす事で、彼女は考え方が変わって行ったそう。
元々彼女自体、かなり自分の考えが有る人。その彼女さえも自分のペースに持っていけるご主人の言動に、彼女を通し私もかなり影響を受けたと思います。

その中の1つが、「泣いても、笑っても、自分でコントロール出来ない事に対して悲観的になっても仕方ない。ならば、前向きに気持ちを切り替える。」という事。

気持ちを切り替える事が出来ないから落ち込むんだよ。。。と思うけれど、これは、訓練?のような気がします。

病気の治療が一段落し、Baliに初めて戻った時、ニュージーランド人の友人に「日本の病院は、病気の治療の他にメンタルコントロールも一緒にするの?」と聞かれました。
そういう病院も有るかもしれませんが、私の通っている病院はそういう事は無いです。
ただ、彼は私があまりに気持ちの切り替えの上手さ?に、そういったセラピストが付いていたと思い、びっくりしていました。

この訓練?の仕方は、何か落ち込む出来事が起きた時、1歩引いて、第3者としてその物事を見る。
小さな子供が、自分の意に添わない時、鏡を見ながら泣く事で悲劇のヒロインになるみたいな事有りますよね?
そんなに泣く程の事?と。。そして、泣いてどうにかなるの?と考え、悲劇のヒロインから抜け出す。

勿論、乳がんが発覚した時、胸がざわつきました。焦ったし、現実を見ない様にしました。これは泣く程の事だったと思います。でもこの時、彼女との会話が何度も頭によぎり、私を前向きな方向に持って行ってくれました。
そして治療に前向きに立ち向かわせてくれました。

Kちゃん、有り難う。